成長がいいなあと喜んでいたら病気だった。 ~思春期早発症~

うちの子標準に比べて大きいなあと

成長がいいということは、いいことだと思っていらしゃる

パパ、ママもいらっしゃると思いますが

ちょっとあまりにも早熟な場合は、「思春期早発症」かもしれません。

♥ 思春期早発症とは

思春期早発症とは、思春期が2~3年早く始まってしまう病気です。

思春期はそれぞれ定義をする団体が様々あり、

はっきりと決まった年齢が決まっているわけではないのです。

日本産婦人科学会の定める思春期の定義に当てはめてみると

平均的に8,9歳から17、18歳の間を言っています。

この定義に当てはめると、思春期早発症は6,7歳から思春期が始まってしまう症状といえます。

一般的には女の子の方が男性の3~5倍多く発症します。

早いうちに大人の身体になるだけなら何も問題がないと思う方もいらっしゃると思いますが、

思春期早発症には3つの大きな問題があります。

〇 思春期早発症で問題になること
・身長が一時的に伸びるなど、早い段階で身体が完成してしまうため、
そのあと小柄のままで成長が止まってしまいます。
・幼い年齢で陰毛や乳房が発育してしまうため、
周囲の同年代の子と比べて本人や周りの人が戸惑ってしまいます。
特に本人にとっては大きなストレスになってしまいます。
・ごく稀ですが、副腎や性腺の病気によるものがあり、
脳に原因があって発見が遅れれば生死に関わることがあります。

思春期早発症は早期発見、それに伴なって適切な処置、治療がとても大切になります。

思春期早発症は、必ず専門医の診断を受けることが必要です。

♥ 思春期早発症の症状と原因は?

思春期早発症の症状は以下の項目から2つ以上当てはまった場合に診断されます。

また、1つしか当てはまらない場合でも、

年齢にそぐわない身長の伸び方がある場合は、それを加味して診断されます。
・男の子の場合

11歳になるまでにわき毛、ひげが生え、声変わりがみられる

10歳になるまでに陰毛が生える

9歳になるまでに精巣が発育する

・女の子の場合
10歳6ヶ月になる前に初潮が来る(生理が始まる)
8歳になる前に陰毛やわき毛が生える
7歳6ヶ月になる前に乳房が成長し始める

思春期早発症は通常よりも早く性ホルモンが分泌され始めることに原因があります。

性ホルモンが早く分泌される原因は大きく2つに分けることができます。

ゴナドトロピン放出ホルモンという、性ホルモンの分泌を促すホルモンが

はやくに活動を始めてしまい、その結果、男子なら精巣、女子なら卵巣からの

性ホルモンが早いうちに促されてしまったために起こります。

「中枢性(真性)思春期早発症」といわれます。

「中枢思春期早発症」2つに分けることができます。

はっきり原因がわからない「特発性中枢性思春期早発症」と

脳炎後遺症・水頭症、脳内の腫瘍などの原因の「気質性中枢性思春期早発症」なります。

性腺腫瘍や副腎腫瘍などによる「末梢性思春期早発症」と呼ばれます。

性ホルモンを分泌する器官の異常が原因で起こり、

性ホルモンは副腎から分泌されていて、

性腺に腫瘍などの異常が発生したときも性ホルモンは分泌されます。

「突発性中枢性思春期早発症」は女の子に発生しやすい、

脳腫瘍が原因の「気質性思春期早発症」は男の子に多く見られます。

♥ 思春期早発症の可能性を感じたらどうしたらいいの? 診断方法は
早期発見するために家庭でできることは、
身長と体重を定期的にはかり、急な成長をしていないか見守ることが大切です。

身体の内部変化は家庭で知ることはできないし

脳腫瘍などの異常があれば命に関わることになります。

少しでも異常かなと思ったら医師の診断を受けることが大切です。

医療機関でさらに詳しく診断します。

身長がどれだけ伸びたか表すSD値

骨の成熟促進現象

骨年齢

血液検査でLH(黄体形成ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)と

性ホルモンの血中濃度を測定します。

骨年齢と骨の成熟度はエックス線によって調べます。

♥ 思春期早発症の治療方法は?

全ての人に治療が必要というわけではないのです。

治療は将来低身長になる恐れのある人や

過度の発育により心的なストレスがある子に行われます。

原因によって適正な処置、治療方法が異なります。
・特発性中枢思春期早発症

原因がわからない特発性中枢思春期早発症の場合、

注射などの薬物治療が主な治療方法になります。
・器質性中枢思春期早発症

腫瘍の種類によって手術なしで、薬物治療ができるものもありますが、

脳腫瘍など、頭蓋骨の内部に腫瘍がある場合は

外科手術をして腫瘍を取りださなくてはなりません。

手術によって切除できない場合は、抗がん剤や放射線治療が必要になります。
・末梢性思春期早発症

副腎や性腺の異常の場合は、外科手術を行いますが

先天性副腎皮質過形成症の場合は副腎皮質ホルモン治療(ステロイド療法)を行います。

うちの子成長がほかの子と比べて発達がいいと思っていたら、

「思春期早発症」という病気があるんです。

私の娘はこの病気でした。

早くに上手く専門医を見つけ治療したため、

一般的の時期に思春期を迎え、

身体も私より大きいです。

何事も早期発見、早期治療が大切ですね。

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