「一卵性親子」「パラサイト中年」など子離れが・親離れができない親子関係やアダルトチルドレンの話題が年々増えていますね。
これは、「子どもの問題」だけでなく、親側の「子離れができてない」ということが問題になっているです。
「子どもはいつまでも自分の元にいるものでない」と理屈ではわかっていても、
なかなかその点を意識できないという人も少なくないようですね。
将来、子離れ、親離れができるように「子どもが自分の所有物ではない」と認識する必要があります。
🌻 子どもの特徴と自分の特徴、「似てる」と周囲に言っていませんか?
人間は共通点がある人に対して好意を生みやすいものなんです。
容姿や能力など、様々な分野において繰り返し、「この子と私はここが似ているのだ」と
周囲に口に出す(言語に表現する)のは、あまり良い影響を親の心に与えないのです。
「ここも似ているし、あそこも似ている」と繰り返し言葉にすることで、
徐々に「自分と子どもはひとつである」と考えるように脳に意識させてしまっているのです。
「子どもは子どもで、違う部分もある」と意識すると、
「子どもは自分ではない」と認めることが子離れできる親の第一歩となります。
🌻 子どもの「過程」に口を出していませんか?
子どもは、子どもの考えで「過程」をつくっています。
一見すると遠回りに思えたり、イライラすることもあるかもしれません。
ひとつひとつの作業手順まで自分好みにしょうとすることは、
まさに「子ども=自分」と考えいることに他なりません。
🌻 子どもの「選択」に自分の好みを挟んでいませんか?
「自分の好み」を押し付けていないか確認してみましょう。
「うちの子は何も希望を言わないから」というときは要注意です。
意思決定ができない子、希望を出さない子は、
既に今までの「意思決定」の場で、親から何度も否定されている可能性があります。
「自分の希望を言っても通らない」という無力感を学習しており、
希望を出さないことが多いのです。
「否定しないから、自由に希望を言ってほしい」という対応を早いめに。
🌻 「~してあげた」と口に出していませんか?
「してあげた」という言葉のなかには「だからお返しをすべき」という
「返報性」を望む心が隠れています。
この言葉を繰り返すうちに「こんなにやってあげたのに」と「感謝の押し付け」が始まってしまうのです。
子どもは親が望んだから生まれてきたのです。
「生んでやった」ではないですよね。
子どもが自分で食事や身の回りのことができない時期、
親がそれを補うのは親の義務であり、子どもに「してあげる」ものではないのです。
「してあげた」という言葉の繰り返しは、自分の脳に「感謝が足りない、お礼が足りない」という
不満を植え付けることになります。
この不満が、成長した子どもに対して「自分といるべきだ、育ててやったのだから」という歪んだ要望を生むこともなりかねないのです。
「いつか子どもが離れていってしまう」と考えるのは、
親にとって寂しいものですが、
子どもを成長させ、親子の正しい人間関係を築く上で、
「子離れ」「親離れ」はとても重要なことなんです。
子どもをひとりの人として、関わることが大切です。
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