「愛情を注ぐこと」と「甘やかし」とは違います。~「甘え」と「甘やかし」の違いを知りましょう~

親の愛は、「無償の愛」と言われますが、子どもにたくさんの愛情を注ぎたいですよね。

でも、「愛情を注ぎすたらわがままになってしまうのでは?」と

どの程度愛情を注げばいいか分からなくなってしまうこともあると思います。

愛情を注ぐと甘やかすとは違うんです。

また、「甘え」と「甘やかし」は似て非なるものなんです。

これを混同してしまい「甘やかしてはいけないから」と

子どもが親に甘えることを許さないと心の発達に支障が生じる恐れがあります。

「甘え」と「甘やかし」はどう違い、どのような影響を及ぼすのか

お話しさせていただきます。

💕 「愛情を注ぐ」と「甘やかし」の違いって?
【甘やかしの例】
・おもちゃやお菓子を欲しがるだけ与える
・なんでも子どもの言いなりになる
・なんでも子どもの代わりにやってあげる


【愛情を注ぐ】
・子ども気持ちに共感する
・子どもの気持ちや行動を受け止める
・言葉や表情、スキンシップで大切に思っていることを伝える
・子どもを信じて見守る
・子どもが甘えてきたら充分に甘えさせてあげる

違いが分かっていれば、愛情を注ぐことでわがままになるということはないですし、

たくさんメリットあります。

条件付きの愛情や過度の甘やかしは、子どもが大人になってから
「アダルトチルドレン」になる原因にと言われています。

💕 子どもにとって「甘え」はよいもの?よくないもの?

「甘え」という言葉は、よくない意味で使われることも少なくないのです。

例えば、「あの人は甘えている」という場合、

「自分でできることをせず、相手の好意に寄りかかっている」と

いった非難が含まれています。

なので、子育てでも「甘え」はよくないものと捉えている方もいらっしゃいます。

でも、子どもにとって健全な成長のためには適度な

「甘え」は欠かせないのです。

「甘え」にマイナスイメージを持つことが多いのは

「甘え」と「甘やかし」が混同されやすいからなんです。
「甘え」と「甘やかし」は、似て非なるものと理解することが大切なんです。

子どもの「甘え」は、親の愛情を求める行為で、

スキンシップを求めて抱きてきたり、「見て見て」と自分に目を向けさせようとしたり、

ときにはわがままを言って親を困らせたり……。
子どもはそうした言動が受けい入れられることで
「親から自分は愛されている」と安心して
それを繰り返すことで徐々に自分に自信をもって自立心が高まっていきます。

💕 過保護や過干渉の根底には「甘やかし」があることも
「甘やかし」は、子どもができることを親が先回りしてやってしまったり、
我慢しなくてはいけないところで我慢させなかったりすることなんです。

例えば

子どもが自分で靴を履こうとしているのに

「時間がかかるから」と親が靴を履かせてしまったり、

公共の場で騒いでいるのに注意しなかったりするのは「甘やかし」と言えます。

過保護や過干渉と言われる接し方の多くも、

「甘やかし」が根底にあるようです。

過度に甘やかして育てると、いつまでも親を頼り、

精神的・社会的な自立が阻害される恐れがあります。

「甘え」と「甘やかし」は違うものですが、

どちらか判断しづらい場合もあると思います。

例えば

ふだんは自分で服をきている3歳の子どもが「手伝って」と駄々をこねるケースは、

親に甘えたくて主張しているのかもしれませんし

単に自分で着るのをめんどくさく感じているのかもしれません。

こういった場合は、子ども性格や状況、そのときの子どもの気持ちなどを踏まえて判断するといいですよ。

「甘やかし」は習慣になるぐらい繰り返せば悪影響がありますが

一度や二度のことで即座に問題が生じるわけでもないのです。

💕 子どもは何歳まで甘えさせていいの?

子どもは「〇歳まで甘えさせてよい」とアドバイスを

育児関連の書籍や雑誌で見かけることがありますが

設定があるわけでないので、子どもの自立のペースは

それぞれの子どもで大きく違うので、あまり気にする必要はないと思います。
子どもが十分に親に甘えることで情緒が安定し、
自立を始めたら、過度な「甘え」は自然と見られなくなります

「〇歳になったから」と突然、甘えることを許さなくなれば、

子どもは「自分のことを嫌いになったのかな」と感じてしまうかもしれません。

夫婦喧嘩が絶えないなど、家庭が緊張して空気の中で育った子どもは、
上手に甘えられなくなるといわれています。
心が萎縮してしまうと自立心が育ちにくくなってしまいます。
子どもが安心して自分の要望を表せるように、
家族がお互いの考えを尊重しながら仲良く生活することも大切です。

いかがでしたか?

子どもが愛情を求める行為の「甘え」と

過保護や過干渉の根底にある「甘やかし」とは違うのです。

子どもの自立のペースにあわせて受け入れましょう。

また、家庭環境の安定が子ども発育には一番大切ですね。

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2 件のコメント

  • 愛情を注いで 必要な時期、必要な時に 甘えさせる
    事は 子どもが その時期が来たら きちんと 感謝をしつつ
    親離れ できる子どもに育つ事。
    甘やかしは 子どもの成長過程において 干渉しすぎ 口を出しすぎて 心の成長、精神の自立まで 狂わせてしまう事。
    愛情を注ぐとは、子に 物やお金を 不自由なく 先走りして 手渡す事じゃない。我慢や 約束や 規律を知らずに育った子どもは 大人社会で 生き抜く事は不可能です。

    • はじめまして
      茶碗蒸しさん。
      コメントありがとうございます。

      このことについては、他のブログで書かせていただいておりますが、おっしゃる通りです。
      子どもが社会に出て生き抜く力をつけてほしい願いをこめてブログを書かせていただいております。
      貴重なご意見ありがとうございます。

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