言葉がうまく話せない吃音(どもり)について

コミュニケーションの手段である言葉が上手く話せないことは、

本人にとっても親にとっても辛くイライラの原因になりますね。

吃音は、2歳~5歳の幼児期の発症がほとんどです。

言葉を話しはじめる時期は本人も気づかないことが多いのです。

だけど、小学校に上がる学童期あたりから、周囲の一言によって傷ついたり、

吃音がひどくなってしまうお子さんもいます。

◎ 吃音(きつおん)とは

吃音は、「どもり」とも呼ばれ言葉がうまく話せない障害のひとつです。
・発達性吃音(発達性吃音)

吃音の9割を占めるのは「発達性吃音」で、2~5歳の幼児期に多く発症します。

男の子に発症率が高いのです。

理由についても現在もわかっていません。
・獲得性吃音(獲得性吃音)

幼児期に発症する発達性吃音に対して、獲得性吃音は10代後半の青年以降に発症します。
このタイプは、神経の疾患や脳の損傷が原因の「獲得性神経原性吃音」と
ストレスや心的外傷などが原因の「獲得性心因性吃音」の2つに分かれます。

◎ 発達性吃音の原因と発達障害との関係

これまで「家庭環境に問題がある」「親の愛情が足りない」など

否定的な見方がほとんどでしたが、

最近では、周囲の人間関係のほか、吃音になりやすい体質が発症に影響していると考えられています。
言語・認知・運動など機能の発達の遅れや情緒不安定なども吃音発症の要因にあげられます。

吃音は、生まれつきの脳機能の障害である発達障害のひとつです。
発達障害の子どもは、コミュニケーションが苦手だったり、
上手く対人関係を築くことができないため、

周囲からは「ちょっと変わった子」「ほかの子少し違うかも」と思われがちですが、

それは、育て方や家庭環境が問題ではないのです。

ママが自分を責めたり、厳しく吃音を注意するのではなく、
自分ではどうすることもできない脳の不具合のせいだと理解してあげることが大切です。

早期に発見して、子どもの吃音に理解を深め、適切な支援をすることが大切です。

次回は、吃音の対処方法についてお話ししたいと思います。

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