ちょっと気に入らないことがあると暴力をふるってしまう、
キレやすい子が増えています。
特に、小学生によるモンスターチルドレン問題など増えていて
キレやすい子どもの低年齢化が進んでいます。
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確かに、今の子どもたちは、生活が豊かであっても、
常に勉強や競争、複雑化する人間関係に囲まれていて、
とても多くのストレスを抱え込んでいます。
🌂 子どもが「キレる」ってどんな状態?
「キレる」という行動は、怒りや感情の高ぶりを抑えることができずに、
乱暴な言動や行動をとってしまう衝動をいいます。
一般的に子どもがキレやすい時期は、
第一次反抗期にあたる2~3歳前後、
第二次反抗期にあたる中学~高校生までの時期が多かったのですが、
最近増えているのが5歳~小学校低学年の子どもの暴力的な行動で、
このキレやすい時期を中間反抗期といわれることが多くなってきました。
中間反抗期の子どもたちは、昔だったら「まだまだ小さいから」と守られてきましたが、
学校教育や社会情勢の変化により、今の子どもたちは多くの雑多な情報があふれていて、
精神的に未熟であってもランクの高い教育や行動を要求される傾向があります。
そのため感情のコントロールができなくなり、
・些細なことで相手に暴力をふるう
・親や先生に反抗する
・不安でひきこもる
・物を壊す
・過剰に興奮する
・気持ちが固まって動けなくなる
・トラブルを避けようとすべてを投げ出してしまう
など、一般的に「キレた」と言われる行動を引き起こします。
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🌂 子どもがキレやすくなる原因ってなに?
子どもがキレると、親としてはまわりの人に迷惑をかけることばかりを気にしてしまいますが
感情のままキレるということは、本人である子どもにも深刻な心の傷を与えます。
子どもは好きでキレているわけでなく、暴力をふるった罪悪感や
周りの人から嫌われるという不安を常に抱えています。
キレる原因もさまざまです。
子どもを不安から守るためにも、
子どもがキレやすい原因をよく理解して取り除き、子どもがキレることを家庭から防いでいきましょう。
1.十分に食事がとっていない
お腹がすくと人はわけもなく攻撃的な衝動に駆けられて、キレやすくなります。
食事は決まった時間に必要な量を摂取するように、
子どもをサポートしてあげましょう。
2.カルシウムが不足している
子どもの成長に欠かせないカルシウムは、精神の興奮を抑える作用があり、
カルシウムを充分にとっていないことでイライラしやすくなってキレやすくなります。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDを含む、食品を一緒に取るようにしましょう。
3.甘いものの食べ過ぎ
甘いものを取りすぎると、急激な血糖の上昇からインシュリンの分泌が起こり、
低血糖を招いて精神的に不安定になってしまいます。
4.ジャンクフードを好んで食べている
ジャンクフードには、カルシウムの吸収を抑えるリン酸が含まれていて、
ジャンクフードの取り過ぎは、子どものキレやすさの原因であることが指摘されています。
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5.生活習慣の乱れ
生活のリズムが乱れると子どもの精神が不安定になりやすく、
些細なことでキレやすい状態になります。
日の光を浴びると、攻撃的な衝動を抑えるセロトニンの
分泌を促すことができますが、夜更かしをすればその分太陽を
浴びることができませんし、
疲労からストレスがたまって常にイライラするようになってしまいますので、
子どもの生活リズムを見直して、心の安定を図っていきましょう。
6.ゲームやスマホへの依存
テレビやゲーム機やスマホやパソコンの情報ツールの画面をながめつづけていると目を酷使して、
疲労が深くなることで理性のストッパーが外れやすくなり、キレやすなります。
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7.親の過剰な期待
過剰な期待を受けることは、
子どもの精神を常に緊張させて過剰なストレスを抱え込む原因になってしまいます。
周囲の期待に応えたいという気持ちとうまくいかない状況がかさなると
感情のコントロールができなくなり、ストレスのはけ口を求めて衝動的にキレやすくなります。
8.勉強の量の多さからくる運動不足
親のスタンスが勉強優先だと、子どもの遊び時間が減ってしまい、運動不足になります。
体を動かすことはストレス発散に効果的なのですが、
遊ぶ時間が減ることでストレスが過剰に蓄積されてしまい、
はけ口を求めて乱暴な行動を起こすことが多くなってしまいます。
9.家族との不和や暴力、育児放棄
家族の不和や子どもへの暴力、育児放棄などの家庭問題は、
子どものころに深刻なダメージとストレスを与えます。
子どもにとって一番身近な存在である家族の信頼が崩れると、
子どもは自分の居場所を見失い、怒りにかられてキレれることが多くなります。
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10.交友関係のつまずきやイジメ
今の子どもの交友関係は、複雑でお友だちとの関係につまずきに悩む子は多いです。
トラブルを親や先生に相談できず、イジメにあっているなどのトラブルに陥ると、
子どもが精神的に不安定になり、
突然大声を出して切れるなど問題行動を起こしやすくなります。
11.反抗期のため
子どもがキレやすい一番の要因は、子どもが反抗期に差し掛かっていることです。
反抗期の子どもは、感情を抑えるストレス耐性が身についておらず、
感情の起伏が激しくなって、ストレスのはけ口として
身近な人にキレて感情をぶつけてしまうのです。
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いかがでしたか?
子どもたちは、ストレスを抱え込んでいます。
できるだけキレる要因を少なくしていきたいものですね。
次回はキレやすい子どもをキレさせない方法についてお話ししたいと思います。
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