産後クライシスってなに? ~産後に引き起こす産後クライシスの原因と対処法~

母子・父子自立支援員をしているときに

2歳までの子どもを抱えて離婚したいのですと

多くの若いお母さんが相談に来られていました。

最愛の人と結婚し、わが子が生まれて人生最高の幸せの時に

はじめはどうしてと疑問を持っていました。

でも、話を聞くと違ったんですよね。

それは、「産後クライシス」なんです。

今日は、「産後クライシス」についてお話しさせていただきます。

 

💞 産後クライシスとは

産後クライシスとは「産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況」を言います。

平成23年度全国母子世帯等調査「母子世帯になったときの末子の年齢階級別状況」の

調査によると、子どもが0~2歳の時に離婚した母子世帯の割合は、

全体の35%におよんでいて、産後2年以内に離婚する夫婦がいかに多いかを表しています。

産後の夫婦関係の悪化、夫に対する愛情がどんどん薄れていく、

こんな状況が続くことを産後クライシスと言います。

 

 

 

 

💞 産後クライシスを引き起こす原因

産後クライシスを引き起こす原因は、ひとつに限らず、

様々な問題が絡み合った結果、産後クライシのはじまりになります。

1.体調不良による原因

ママは出産という壮絶な大きな仕事を終えた後休む暇もなく、

24時間赤ちゃんのことを考え、付ききりで世話をする毎日を送っています。

出産による身体的ダメージに加え寝不足の毎日、

抱っこによる背中のや腕の痛みも日に日に増していきボロボロの状態なんです。

 

2.ホルモンバランスによる原因

妊娠中は女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌量が増えています。

どちらもお腹の中で赤ちゃんを育てるために必要不可欠なホルモンです。

出産後は、このホルモンが急激に減少していきます。

急激な変化に身体がおいつかないため、

あちこちに不調が出てくるのです。

ホルモンバランスの乱れ感情の浮き沈みは、

理性でコントロールすることはほぼ不可能なんです

 

3.パパの貢献度による原因

ママは毎日赤ちゃんのお世話をすることで、「妻」から「母」と急成長していきます。

しかし、パパは、仕事、友だち付き合い、生活サイクルはほとんど変化してないのです。

母性本能と女性ホルモンの働きで赤ちゃんの世話を上手くこなすママに比べ、

パパは何もわからない育児の初心者です。

にもかかわらず、自分と同等の働きを期待してしまうことで

「どうして手伝ってくれないの?」「どうして泣いているのに起きてくれないの?」と

イライラした気持ちが溜まってしまいます。

 

4.精神的不安定による原因

出産を機に仕事を辞めたことで社会に取り残されたような気分になる、

未婚の友だちと会話や感覚えが合わなくなったなど、

精神的な不安がママを襲います。

真面目なママほど「子どもを立派に育てなければいけない」と

いうプレッシャーと日々戦うことになります。

これまで漠然と思っていた「出産=幸せ」というイメージは、

出産後次々に押し寄せてくる苦労や問題によって一気に崩れ去ります。

出産がいかに幸せで楽しいことであるということは、

一般的に語られるのに、その後の苦労は誰も教えてくれないのです。

こういった理想と現実のギャップが産後クライシスを引き起こす原因になります。

 

 

 

💞 産後クライシスを引き起こさないための対処法

対処法1.実家を頼る

ひとりで育児も家事も完璧にこなそうとするのではなく、

時には、親兄弟を頼り手伝ってもらうといいですよ。

赤ちゃんを預けて寝かせてもらったり、

不安な気持ちや愚痴を聞いてもらったりするのもいいでしょう。

数世帯が同居していた昔とは違い、核家族が多い今は、

1人でがんばりすぎてしまうママが多いのです。

 

対処法2.手伝って欲しいことを言葉で伝える

産後クライシスを引き起こさないための最も重要なポイントは

「産後に夫が育児や家事にどれぐらい参加したか」ということなんです。

赤ちゃんが泣いているのに見ているだけのパパに対してイライラする気持ちを抑え、

「オムツを替えてくれたら助かるな」「ミルクをあげてくれない」と

具体的にお願いするといいですよ。

具体的に言えば手伝ってくれるパパは多いと思います.

「いちいち言わなくても察してよ」と言う考えはトラブルの元になります。

してほしいこと、してほしくないことを言葉でしっかり伝えることが大切です。

 

対処法3.褒めてやる気を引き出す

家事や育児を手伝ってもらった後、

つい「このやり方はダメ」「時間がかかりすぎ」「もうちょっと丁寧にやってよ」などと

文句を言っていないですか?

ママから見れば「二人で育児をするのは当たり前」と考えがちですが、

パパから見れば育児も家事も慣れない大仕事、急に上手くいかないのです。

せっかく頑張ったのに文句を言われてしまっては、

また手伝おうという気にはなれないのです。

完璧にできなくても

「助かったよありがとう」「パパのやり方が上手だから次もやってくれると嬉しい」などと

たくさん褒めてパパのやる気を引き出すといいですよ。

 

対処法4.外部のサポートに頼る

どうしても実家やパパを頼れない場合は、近くの「ファミリーサポートセンター」や

「一時保育」を利用する。

毎日の負担となる家事は、便利家電を利用するなど

少しでも、休息の時間を増やしましょう。

 

対処法5.ストレスをためない

周囲や外部にうまく家事や育児を負担してもらうのが理想です。

でも、手伝ってもらうたびに気を使いつかれる時もありますね。

そんなときは、やるべきことをできるだけ減らしたりしましょう。

イライラするときは、お部屋にアロマオイルの香りを漂わせるのもいいですよ。

香りは感情を司る大脳に直接届くため、

モヤモヤした気持ちをスーッと晴らしてくれます。

少しの心の余裕で、相手に対する自分の反応や状況の捉え方も変わってくるものです。

ママも上手に気分転換する方法を見つけて、産後クライシスを乗り切りましょう。

 

 

 

💞 最愛のパートナーとしての心がけ

心身ともにダメージを負いデリケートになった産後のママは、

パパの非協力的な態度や心ない言動にいつも以上にショックを受けます。

そしてその時の恨みは一生忘れられないのです。

産後2年間にパパが育児にたくさん協力すれば、

パパに対する愛情が薄れにくいということです。

「産後クライシス」とはどのようなものか、

丁寧に説明して理解してもらうことも大切です。

誰も産後は、心身ともに不安定です。

それは、ホルモンバランスや日々の疲れが原因でしかたがないことなんです。

日頃の感謝や会話を大切に、イライラも落ち込んだ気持ちも

「そういうこともある」と受け流しながら、

産後クライシスを二人で乗り越えていきましょう。

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

聞きなれない言葉の産後クライシスのお話しを今日はさせていただきました。

昔であれば産後の床上げも十分してから、

また、大家族の中では家事や育児は分担してしたものです。

近年では、核家族化で産後すぐ家事や育児をしなくてはいけない環境になり

どうしてもママの負担が大きくなっています。

また、出産によってママの急な身体の変化についていけず、

育児ノイローゼになったり、産後クライシスを引き起こしってしまうようです。

夫婦二人で、感謝と会話を大切に乗り切えていきましょう。

 

 

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