子どもも生きている間に出会いと別れを繰り返しています。
どんな幼い子どもも大切な人との別れは、
子どもにもさまざまな思いや感情をもたらします。
子ども年齢によっては言語化できないため、その喪失や悲しみの思いを
十分に誰かと分かち合えないまま過ぎていくことがあります。
そのことに気がついて、一緒に過ごすこと大切になります。
なので、
今日は、子どものものの考えかたの特徴と理解についてお話ししたいと思います。
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🍒 子どもの別れの考え方の特徴と理解
・2歳まで
「死」そのものは理解できませんが、
自分の身近で大切な人が「いなくなる」「自分の前からいなくなった」と
いうことは分かります。
身近なこととしては「人見知り」というのも一つの反応です。
1歳近くになると自分にとって大切な人とそうでない人を区別できるようになります。
自分にとって身近で大事な人が、そばを離れよることや不在となることは、
子どもにとって大きな不安になるために知らない人を見ると不安げな表情を見せたり、
母親がそばを離れようとすると泣き叫んで抵抗しょうといった様子をします。
これは、子どもにとって身近で大切な人と見分けがでいるようになったということです。
この時期は子どもにとって「死」は理解できないかもしれませんが
頼りにしている人がそばからいなくなったということは
分かり気がついて大きな不安と混乱をします。
・幼児期(就学前まで)
幼児期前半は、一時的な眠り区別ができなく
例えば「おじいちゃんいつ起きるの」「いつ帰ってくるの」など言うこともあります。
また、近いうちに戻ってくる、帰ってくると考え待ち続けていることもあります。
そして、どうすれば戻ってくるか考え、そのための行動を起こしたりします。
この時期の思考の特徴として、自己中心性と言われています。
これは、物事をいろいろな側面や見方では考えられないため、
自分の物事のとらえ方をすべてとして考え行動することになります。
例えば
自分が悪いことをした結果、お母さんがいなくなった、死んでしまったなど
考えることもあります。
「良い子にしていたら帰ってくる」「悪い子だから、どこに行っちゃたの?」などと
考えて発したりします。
別れや死について誤解のないように子どものわかる範囲で伝えることが大切になります。
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・学童期
個人差がありますが、
だいたい小学校中学年のころには、
「生き返らないもの」「誰にでも必ず起こるもの」「誰もが避けられないもの」と
死の持つ特徴について理解できるようになります。
ただ、学童期前半では、自分にも起こるものであるということは、
十分に考えられなく遠い出来事としてとらえがちになります。
子どもの経験によって違いはありますが、具体的な出来事を通して説明することで
死についても論理的に考えられるようになり、死についても関心を寄せる時期です。
この時期の別れは、特に理由などついて
どうして、なぜ死んだのか、これから先どうなるのか、死んだらどうなるのかなどを
知りたいとい思いを強く持っています。
出来事を丁寧に伝える大切な時期です。
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・思春期
死の理解は、現実に即した形で理解できるようになります。
死は普遍的で、不可逆的であり、医学的な肉体機能の停止あることが理解できるようになります。
自らの死については、恐怖や拒絶を示す時期です。
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子どもは、大切な人やものを失った時小さいからわからないではなく、
悲しみ、怒り、戸惑いをさまざまな思いで感じています。
年齢によって周りの大人が発達状態をとらえて関わっていくことが大切です。
また、年齢によって大人には表現がわかりにくく悲しんでいないような様子だったり、
衝撃を受けていないように見えるかもしれませんが
その子その子なりに悲しみと闘っています。
次回は、大切な人やものを失った時どんな表現になるのかお話ししたいと思います。
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