今日は、反抗挑戦性障害の原因についてお話ししたいと思います。
なんで、反抗挑戦性障害になってしまうのか、原因についてお話ししたいと思います。
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◎ この子、反抗挑戦性障害かな?
同じ年齢の周囲のお子さんと比べて、次のような言動がかなり多く見られる場合をyesとし、数を数えてみましょう。
□ 1. 感情のコントロールが苦手で、よくかんしゃくを起こす
□ 2. 大人と口論することが多い
□ 3. 大人の指導やルールに従うことを拒否することが多い
□ 4. 大人や周囲の人間をわざとイライラさせることが多い
□ 5. 自分のミスやいたずらなどを他人のせいにすることが多い
□ 6. 感情の起伏が激しく、精神過敏になったり、他人にイライラしたりすることが多い
□ 7. 突然怒ったり、腹を立てて激情的な行動をしたりすることが多い
□ 8. 意地悪で執念深い言動が多い
yesが4つ以上6ヶ月以上長期にわたって続いている場合は、
反抗挑戦性障害の疑いが濃厚になります。
正確な診断には専門医によって
・成育歴のチエック
・学校の様子
・児童心理の専門医や精神科医による、異なる場所での観察
・心理検査 など
チエックも必要となります。
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◎ 反抗挑戦性障害になる原因
反抗挑戦性障害の原因や発症のメカニズムはまだ解明されていないのですが、
反抗挑戦性障害の子どもの症例のデータなどからは、
何らの遺伝による影響や本人のおかれた環境、心理的な要因が影響しているのではないかと考えられています。
反抗挑戦性障害という疾患を知らない人は、
「親の躾が悪いいから…。」と心ない意見もありますが、
反抗挑戦性障害は、親のしつけによって強制できるものではないのです。
1.親の発達障害などによる影響
親自身が反抗挑戦性障害であったり、ADHDなどの発達障害を抱えていたりする場合は、
子どもが反抗挑戦性障害や素行障害を起こす傾向があります。
子どもにとって親は人生の手本なので、
親の反抗的な態度などをみて「それがあたり前のこと」と
とらえてしまう可能性があります。
2. ADHDなどの発達障害
ADHDなどの発達障害がある子どもが、周囲と上手くいかずに状態を悪化させてしまうと、
二次障害として反抗挑戦性障害や素行障害を起こしてしまうことがあります。
3. 両親の不和などの家庭環境
子どもにとって家族は最も信頼ができる相手で、家庭はくつろげるスペースなのですが、
両親の仲が悪かったり、子どもを受け入れなかったりすると、
子どもは、大人に対する不信感を持ってしまい、
周囲に反抗的な言動を繰り返すことが多くなります。
親が自分に対して無関心である場合にも、
大人の気を引こうとしと乱暴な態度をとることも。
4. 友だち関係からくる心理的ストレス
友だち関係がうまくいかず、周囲に受け入れられないいうことは子ども心に大きなストレスを与えます。
友だちからの仲間外れや嫌がらせなどが元で対人関係に過敏になってしまうと、
周りに攻撃的になり、自分が受けた嫌がらせと同じ言動をとることをいとわなくなってしまう傾向があります。
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環境が影響することが多いので、
しっかり子どもの状態を見つめて理解し、環境を整えることが大切です。
次回は、どう環境を整えていけばいいか、対処方法をお話ししたいと思います。
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